Ahrefsは2026年10月22日、GoogleがSERPデータ提供者と疑われる相手に別の検索結果を返す動きが、ここ数週間で増えていると公表しました。影響を受けた検索結果の割合はデータ提供者によって5%から20%とし、すでに記録した過去のデータの修正も進めているとしています。各社の発表にGoogleのコメントは示されていません。
発表の内容
Ahrefsの発表
- Googleが「SERPデータ提供者と疑われる相手には別の結果を表示する」動きが、ここ数週間で増えたとしています。影響を受けた検索結果はデータ提供者によって5%から20%で、同業の多くの会社に及ぶ業界全体の問題だとしています
- 異常な結果を検出して弾き、正しい結果を取り直すフィルターを複数入れており、過去に記録した結果の修正も進めているとしています
Nozzleの計測
- 順位計測のNozzleは、自社が8月20日から10月21日に取得して判定した5,610万件の検索結果を調べました。基準期間(8月20日から9月9日)にそのキーワードの検索結果の60%以上で1ページ目に出ていたサイトを「常連」とし、常連の半分未満しかそのSERPのどこにも出ていないページを「汚染」と定義しています
- 9月13日以降に判定した2,990万件のうち、1ページ目が「汚染」に当たったのは8.7%。基準期間は0.17%でした。2ページ目まで判定したデスクトップの470万件に絞ると、1ページ目か2ページ目のどちらかが「汚染」だったものが22.6%(基準期間0.28%)、最も多い9月30日は43.5%です
- 自社サイトがそのキーワードの常連だった場合、「汚染」と判定されたページの60.8%で10位圏外に落ちていました。基準期間は2.7%です
- 1ページ目基準の国別の割合は、日本が6.2%(判定対象22万4,802件)、米国8.8%、英国4.1%。調査全体では8.7%でした
- 入れ替わったページにエラーもCAPTCHAも出ず、テンプレートも通常どおりで、HTMLに印は付かないとしています。見分け方として、そのキーワードの過去の結果と比べること、サイトが「消えた」のにSearch Consoleに表示回数とクリック数が出ているならサイト側では何も起きていないと見ることを挙げています
- 「汚染」と判定されたページのうち67.9%は、3日以内に常連サイトが戻っています。日ごと・国ごと・業種ごとの内訳はNozzleの調査に出ています
分かっていないこと
- Ahrefsが修正するとしている過去のデータについて、どの期間のどのデータを直すかは書かれていません
- Googleの説明は、AhrefsもNozzleも載せていません。Nozzleは、AIによるスクレイピングへのGoogleの対応で順位計測ツールが巻き込まれている、としています
編集部の見方
毎週の順位レポートを社内やお客さんに出している人には、面倒な話です。9月中旬から10月に落ちた順位が、本当に落ちたのかどうか、いったん宙に浮きます。
ただ、確かめる手は残っています。Search Consoleの表示回数とクリック数です。順位が落ちたとされる日の前後でここが動いていないなら、サイト側では何も起きていません。計測ツールが受け取った検索結果と、利用者が見ている検索結果が違っていた、という話に落ち着きます。
Search Engine Journalは、AhrefsとSEOmonitor、AccuRanker、BrightLocal、SerpApiの5社が、この問題への対応をそれぞれ公表していると報じています。ツールを乗り換えて済む話ではなさそうです。Ahrefs自身も業界全体の問題だと書いています。
もっとも、Nozzleの数字では67.9%が3日以内に戻っています。週明けに見つけた急落も、数日おけば消えているかもしれません。
出典
- An update on Google's poisoning of search results Ahrefs・2026年10月22日
- Poisoned Google SERPs Nozzle・2026年10月10日(10月21日更新、データは10月21日まで)
- How Rank Trackers Say They Handle Suspect Google Results Search Engine Journal・Matt G. Southern・2026年10月23日



