COCORO Pulse.は、2026年10月時点で企画している284本の記事を66のまとまりに分け、どのまとまりにもテーマの全体像を扱うピラー記事を1本だけ置いています。残りの218本は、その1本の下で個別の疑問に答える記事です。
この形がトピッククラスターです。トピッククラスターとは、1つのテーマの全体像を扱う「ピラー記事」(ピラーページとも呼びます)と、その中の個別の論点を深く扱う複数の「クラスター記事」を内部リンクで結び、テーマ単位のまとまりとしてコンテンツを設計する方法です。
大事なのは記事を書く前に、どの記事がどのまとまりに属し、どこへリンクするかを決めておくことです。COCORO Pulse.ではピラーから先に公開し、まだ無いクラスターへのリンクも、その時点で本文に書いておく運用にしています。
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トピッククラスターはピラー・クラスター・内部リンクの3つでできている
記事を1本ずつ作るのではなく、テーマのまとまりとして設計します。まとまりを形づくる要素は3つで、この記事が属するまとまりを例にすると、次のようになります。
| 要素 | 役割 | COCORO Pulse.での例 |
|---|---|---|
| ピラー記事 | テーマの全体像を示し、配下の記事への入口になる | この記事 |
| クラスター記事 | テーマの中の1つの論点を深く扱う | ピラーページの作り方、クラスター記事の設計と本数の決め方、クラスター内の内部リンク設計 |
| 内部リンク | ピラーとクラスターを結び、まとまりであることを示す | ピラーから配下の全記事へ、各記事からピラーへ |
図1の上がピラー、下の4つがクラスターです。リンクは向きによって4種類に分かれます。
この考え方のもとになったのは、米国のマーケティングツール会社HubSpotの当時の社員2人が2015年にまとめた研究で、同社のコンテンツチームで試したものです。HubSpotは自社のブログもこの形に組み直し、現在も、幅広いテーマを扱うピラーページと、個別の論点に答えるクラスターページの組み合わせとして説明しています。
似た言葉のトピカルマップとの違い(地図と、その1区画の組み方)は、トピカルオーソリティとあわせて トピカルオーソリティとは で整理しています。
トピッククラスターはSEOにどう効く?Googleの公式情報で確かめる
確認した範囲では、Googleの公式ドキュメントに「トピッククラスター」という名前の評価の仕組みは出てきません。効き方は、Googleが説明している「リンクによるページの発見」「リンクから読み取るページの重要度」、それにサイトの主題の一貫性を通して考えるのが確実です。
Googleの公式ドキュメントには、トピッククラスターと関係する記述が少なくとも4つあります。
- Googleが毎日見つける新しいページの大半はリンクをたどって見つけたものだと、SEOスターターガイド(2025年12月10日更新)に書かれています
- Googleは一般に、URLの構造からサイトの構造を判断するのではなく、ページ間のリンクを分析してページの相対的な重要度をつかむと、ECサイトの構造に関するガイドで説明しています。サイト内でリンクされている数が多いページほど、相対的な重要度は高くなるとしています
- リンクのベストプラクティスには、大切なページにはサイト内の少なくとも1つのページからリンクを張るべきだと書かれています。1ページあたりの理想のリンク数は無いとも明記されています
- 有用なコンテンツのガイド(2026年10月5日更新)には、サイトに主な目的や焦点があるかという自己評価の問いがあります
これらから、トピッククラスターがSEOに効く経路は3つあると考えます。1つめは、ピラーからのリンクで新しいクラスター記事が見つかりやすくなること。2つめは、配下の記事からリンクが集まることで、ピラーがそのテーマの中心だと伝わりやすくなること。3つめは、読者がテーマの中を迷わず読み進められることです。一方で、トピッククラスターの形にしただけで順位が上がると示すGoogleの公式情報はありません。
構造は中身のある記事をつなぐための仕組みで、記事の質の代わりにはなりません。まとまりを大きく見せるために中身の薄い記事を並べると、逆効果になるおそれがあります。Googleのスパムポリシー(2026年8月28日更新)は、ユーザーの役に立つためではなく、主に検索順位の操作を目的として大量のページを作ることを「大量生成コンテンツの不正使用」と定めています。
リンクが発見や評価にどう関わるかは、内部リンク最適化はどう進める? で全体像から追えます。
トピッククラスターの設計手順
トピッククラスターは、テーマの範囲を決めてから記事を書くまでに6つの段階を踏むと組みやすくなります。最初に全体の地図を作るのは、書き始めてから所属を決めると、同じ疑問に答える記事が別々のまとまりに生まれやすいからです。
1. テーマの範囲を決める
まず、サイトとして何を扱い、何を扱わないかを決めます。範囲が広すぎるとまとまりが増えすぎて手が回らず、狭すぎると読者の疑問に答えきれません。事業で解決できる課題と、読者が知りたいことが重なる範囲を目安にします。
2. キーワードを洗い出して検索意図でまとめる
範囲の中で読者が検索しそうな言葉を洗い出し、同じ答えで満たせるものを1つのグループにまとめます。言葉が違っても、検索結果の上位に同じようなページが並ぶなら、読者が知りたいことは近いと考えられます。洗い出しと優先度の付け方は キーワード選定のやり方 で扱っています。
3. ピラーとクラスターに振り分ける
グループの中で最も広い疑問に答える記事をピラーに、個別の手順や比較、トラブルの解決など、より狭い疑問に答える記事をクラスターにします。たとえば「トピッククラスターとは」はピラー、「ピラーページの作り方」や「クラスター内の内部リンク設計」はクラスターです。
振り分けで迷うのは、2つの記事が同じ検索語を取り合わないかという点です。COCORO Pulse.では、検索意図が8割以上重なり、主な検索語も同じ場合だけを「重複(カニバリゼーション)」とみなしています。用語の意味を知りたい記事と設定方法を知りたい記事のように、読者が知りたい深さが違えば、同じまとまりの中の別の記事として書きます。
4. リンクの向きを決める
記事を書く前に、どの記事からどの記事へリンクを張るかを決めておきます。決めておけば、ピラーを書く時点で、どのクラスターへのリンクが要るかがわかります。
5. ピラーから書く
書く順番はピラーからがおすすめです。ピラーを先に書くと、テーマの全体像と各クラスターが扱う範囲がはっきりし、クラスター同士の内容の重なりも防ぎやすくなります。ピラーの構成や分量の決め方は ピラーページの作り方 にまとめます。
ただ、ピラーを先に出すと、本文から張るはずのクラスターはまだ公開されていません。ピラーから書き進めているCOCORO Pulse.では、ピラーの本文にクラスターへのリンクを記事番号の目印で先に書いておき、クラスターを公開した時点で実際のURLに置き換えています。リンク先が公開されるまで、目印の部分はリンクにならず、ふつうの文字として表示されます。目印が残っている記事は管理画面のダッシュボードで一覧できるので、置き換えの漏れも拾えます。
6. 公開後に数字を見て組み直す
公開したら、Search Consoleでピラーとクラスターそれぞれの検索パフォーマンスを確認します。ピラーの表示回数が伸びないのに、特定のクラスターだけが同じ検索語で表示されているなら、振り分けを見直す合図です。Search Consoleのリンクレポートでは、サイト内でリンクを多く受けているページを確かめられます。ただし表は最大1,000行で、すべてのリンクではなく一部を抽出したものだとヘルプに書かれています。
内部リンクの構造はどう組む?4種類のリンクと張る条件
トピッククラスターの内部リンクは、向きによって4種類に分けて考えます。必ず張るのは、ピラーからクラスターへと、クラスターからピラーへの2種類です。クラスター同士のリンクと、ピラーから関連するまとまりのピラーへのリンクは、読者にとって意味があるときだけ張ります。
| リンクの種類 | 張るかどうか | 役割 |
|---|---|---|
| ピラー→クラスター | 配下のすべての記事へ必ず張る | 配下の記事を見つけてもらい、読者を深掘りへ案内する |
| クラスター→ピラー | 必ず張る | その記事がテーマの一部であることを示し、全体像へ戻す |
| クラスター同士 | 関係があるときだけ張る | 手順の記事からエラー解決の記事へなど、読者の次の行動につなぐ |
| 隣のピラーへ | 関連するまとまりのピラーへ。目安はピラー1本につき2〜4本 | 関連するテーマのまとまりへの入口をつくる |
表の呼び方は図1と同じです。COCORO Pulse.では、ピラーからは配下のクラスター全記事へ、クラスターからは同じまとまりのピラーへのリンクを制作ルールで必須にしています。隣のピラーへの2〜4本は編集部の運用上の目安で、Googleが示した基準ではありません。
リンクは記事の下の「関連記事」の枠にまとめるのではなく、本文の文脈の中に置きます。どの段落から飛ぶかで、読者はリンク先に何が書いてあるかを予想できます。アンカーテキスト(リンクの文字)について、Googleはリンク先の内容がわかる簡潔な言葉にし、「こちら」のような言葉や詰め込みを避けるよう勧めています。具体的な言葉の選び方は アンカーテキストの最適な書き方 に例を並べました。
パンくずリストやカテゴリ一覧のように、テンプレートが自動で出すリンクもあります。COCORO Pulse.では、テーマの階層はパンくずリストとカテゴリ一覧が受け持ち、記事どうしの意味のつながりは本文のリンクが受け持つ、という分担にしています。クラスター同士のリンクは、その段落を読んでいる人が次にその記事を必要とするかで決めます。
COCORO Pulse.のトピッククラスター構造
COCORO Pulse.は、領域「SEO・AI検索」を12の大カテゴリと66のサブカテゴリに分け、2026年10月時点で284本の記事を企画しています。サブカテゴリ1つがトピッククラスター1つにあたり、どのサブカテゴリにもピラー記事がちょうど1本あります。内訳はピラー記事66本、クラスター記事218本です。最初の範囲を1つの領域に絞った理由と、まとまりを書く順番は トピカルオーソリティとは にあります。
| 大カテゴリ | サブカテゴリ(=ピラー) | 記事数 | うちクラスター |
|---|---|---|---|
| 検索の仕組み・動向 | 5 | 16 | 11 |
| SEO戦略 | 6 | 25 | 19 |
| コンテンツSEO | 7 | 35 | 28 |
| 内部対策 | 5 | 20 | 15 |
| テクニカルSEO | 7 | 30 | 23 |
| AI検索最適化(AIO/LLMO) | 8 | 42 | 34 |
| 外部対策・デジタルPR | 5 | 16 | 11 |
| ローカルSEO(MEO) | 4 | 16 | 12 |
| 業種・サイトタイプ別SEO | 5 | 25 | 20 |
| 分析・計測 | 5 | 24 | 19 |
| SEOツール | 3 | 15 | 12 |
| 運用・グロース | 6 | 20 | 14 |
| 合計 | 66 | 284 | 218 |
1つのまとまりに入るクラスター記事の本数は、1本から10本までばらつきがあります。最も多いのは3本で18のサブカテゴリ、次が2本で16のサブカテゴリです。平均すると、1つのまとまりにクラスターは約3.3本で、クラスターが1本だけのまとまりも9つあります。
COCORO Pulse.の制作ルールに、1つのまとまりに入れるクラスターの本数の決まりはありません。決めているのは、検索意図が8割以上重なり、主な検索語も同じなら別の記事にしない、という重複の基準です。疑問の数はテーマごとに違うので、本数はそろいません。
自分のサイトで本数を決めるときも、先に数を置かず、ピラーでは答えきれない疑問を数えます。ピラーは配下の論点を2〜4段落の概要で済ませるので、それ以上の説明が要る疑問がクラスターの候補です。候補が2つなら2本、10あれば10本で、1本だけでもまとまりとしての形は作れます。分け方の詳しい判断は クラスター記事の設計と本数の決め方 で扱います。
クラスターが1本だけの9つのまとまりも、ほかのまとまりに混ぜずに独立させています。どのサブカテゴリにもピラー記事を1本置く設計にしたうえで、検索する人の目的が違うテーマには、本数が少なくても専用の置き場所を用意するほうがよい、というのが編集部の見解です。クラスターは企画を足せば後から増やせます。
集計の出所は、COCORO Pulse.の記事の企画表(2026年10月時点、全284本)とカテゴリの定義ファイルです。公開済みの本数ではなく、企画段階の設計を数えたもので、企画を足せば数字も変わります。
この記事のまとまりでいえば、ピラーはこの記事、配下のクラスターは ピラーページの作り方、クラスター記事の設計と本数の決め方、トピッククラスター内の内部リンク設計 の3本です。隣のピラーには、1つ上の大カテゴリの入口である コンテンツSEOとは? などをつないでいます。
構造を保つために、制作と運用では次のルールを決めています。
- 記事ごとに「大カテゴリ・サブカテゴリ・役割(ピラーかクラスターか)・対策キーワード」を1行で持つ記事の企画表を企画の原本にし、記事の追加や移動はここで決める
- まだ公開していない記事へのリンクは、前に書いた記事番号の目印で書いておく
- 記事のURLにはカテゴリを含めず、階層はパンくずリストで示す
- タグはツール名などの固有名だけにし、サブカテゴリと同じ名前のタグは作らない
URLに階層を持たせない作りは、Googleがサイトの構造を一般にURLではなくリンクから読み取ると説明していることとも矛盾しません。タグとサブカテゴリの分け方は WordPressのカテゴリー・タグの正しい設計 で扱っています。
トピッククラスターでよくある失敗
代表的な失敗は、ピラーの深掘りしすぎ、薄いクラスターの量産、何でもつなぐリンク、ピラーに戻れないクラスターの4つです。どれも「読者がテーマの中で迷わないか」という視点で点検すれば防げます。
ピラーが深掘りしすぎてクラスターと重なる
ピラーで個別の論点を詳しく書きすぎると、クラスターと同じ検索語を取り合います。ピラーは全体像と交通整理に徹し、各論は要点と深掘り先へのリンクにとどめます。COCORO Pulse.のピラーでは、配下の記事が扱うテーマは2〜4段落で概要を述べてリンクする、というルールにしています。
中身の薄いクラスターを量産する
まとまりを大きく見せるために、言い回しだけが違う記事を増やすのは逆効果です。検索語のバリエーションごとに記事を作ると互いに順位を奪い合ううえ、先に触れたスパムポリシーに抵触するおそれもあります。1本で答えられる疑問は1本にまとめます。
何でもつなぐ
同じまとまりだからといって、すべてのクラスター同士を網の目のようにつなぐと、どのリンクが大切なのかが読者に伝わりにくくなります。クラスター同士のリンクは、読者の次の行動につながるものに絞ります。
ピラーへ戻れないクラスター
クラスターからピラーへのリンクを張り忘れると、読者はテーマの全体像に戻れません。クラスターを公開したら、その記事からピラーへのリンクがあるかと、ピラーに残っていた目印が実際のリンクに置き換わったかを確かめます。
すでに重なってしまった記事は、コンテンツ監査のやり方 の手順で統合するか削除するかを決めます。
既存の記事は1つのテーマから組み直す
これから記事を書くサイトなら、SEO戦略の立て方 で全体の進め方を決め、書く前にテーマの地図を作ってピラーから書き始めます。すでに記事があるサイトなら、新しい記事を足す前に、表示回数の多いテーマを1つ選んでピラーを決め、クラスターとの間のリンクを張るところから始めます。一度に全体を変えるより1テーマずつ進めるほうが、Search Consoleで変化を追いやすくなります。
よくある質問
カテゴリーとトピッククラスターは同じものですか?
同じとは限りません。カテゴリーはサイトのナビゲーションや一覧ページの分類で、トピッククラスターは記事どうしの意味のつながりの設計です。COCORO Pulse.ではサブカテゴリとトピッククラスターを1対1でそろえていますが、そろえなくてもリンクの設計でまとまりは作れます。
URLのディレクトリもクラスターに合わせるべきですか?
必須ではありません。Googleは一般にURLの構造ではなくページ間のリンクからサイトの構造を読み取ると説明しています。一方でSEOスターターガイドは、URLが数千を超えるサイトでは、似たテーマのページをディレクトリにまとめると、ディレクトリごとの更新の頻度をGoogleが把握しやすくなるとしています。URLと階層の設計は SEOに強いサイト構造の設計 で扱っています。
まとめ
- トピッククラスターは、テーマの全体像を扱うピラーと、個別の論点を深く扱うクラスターを内部リンクで結ぶ設計です。効き方は、Googleが説明する「リンクによる発見」と「リンクから読み取る重要度」を通して考えます
- 内部リンクは、ピラーとクラスターの間を必ず双方向に張り、クラスター同士と隣のピラーへは読者に意味があるときだけ張ります
- 設計は書く前の地図づくりから。COCORO Pulse.は66のまとまりで284本を組み、ピラーから書き進めています
参考にした一次情報
- SEO Starter Guide Google Search Central・最終更新 2025-12-10、確認日 2026-10-24
- Link best practices for Google Google Search Central・最終更新 2025-12-10、確認日 2026-10-24
- Help Google understand your ecommerce website structure Google Search Central・最終更新 2025-12-10、確認日 2026-10-24
- Creating helpful, reliable, people-first content Google Search Central・最終更新 2026-10-05、確認日 2026-10-24
- Spam policies for Google web search Google Search Central・最終更新 2026-08-28、確認日 2026-10-24
- Links report Search Console ヘルプ・確認日 2026-10-24
- Topic clusters HubSpot Blog・最終更新 2026-06-17、確認日 2026-10-24

