Shopifyは2026年10月28日、マーケティングを自動で組み立てる「Campaign Autopilot」を全マーチャントで使えるようにしたと発表しました。予算とガードレールを決めると、ストアと商品、顧客のデータを見てキャンペーンを組み、配信先と配分を決める機能です。あわせて、ページタイトルと商品説明の修正案を出すSEOの機能も入りました。
発表の内容
使える条件は、ヘルプセンターの「Requirements and considerations for using Autopilot」にまとまっています。対象はAgenticプラン以外のすべてのサブスクリプションプラン。ほかに、商品が1つ以上あること、プライベートモードでないこと、配送を設定していること、Shopifyのアカウント良好性の要件を満たすこと。操作するスタッフには「Marketing」権限が要ります。適格性は定期的に確認され、外れるとAutopilotは実行を止めます。
配信先とおすすめの種類は6つです。
- Shopify Messaging(メールの自動化と単発キャンペーン)。メールの施策にはShopify Messagingアプリの導入が必要です
- Shop Campaigns(Shopアプリとサイトでの新規獲得)
- Meta Ads(FacebookとInstagramのAdvantage+キャンペーン)
- Microsoft Advertising(Microsoft Performance Maxキャンペーン)
- Snapchat(商品カタログを使うDynamic Collection Ads)
- SEO updates(ページタイトルと商品説明の推奨)
Changelogの書き方は少し違い、「Meta Ads, Microsoft Advertising, Snapchat, Shop, Shopify Messaging, and soon X Ads」と並んでいます。X Adsは「soon」で、ヘルプの一覧には出てきません。時期も書かれていません。
お金の話が2か所あります。Autopilot自体は無料で、手数料もかかりません。ただし承認して実行したマーケティング活動の費用は自分で払います。Meta、Microsoft Advertising、Snapchatの広告費は各社が直接請求し、Shopifyのサブスクリプションの請求書には加算されません。そしてもう1か所。月の予算は「spend target」、つまり支出の目標とされていて、有料広告のアトリビューションの遅れによって目標を超えて使う場合があると書かれています。超過の上限は書かれていません。
承認の扱いは設定次第です。Autopilotの権限設定が、接続したチャネルで実行する前に承認を必要とするかどうかを決めます。承認が必要な設定なら、Growth > Autopilot の「Pending actions」に待機し、承認か却下を選ぶ形。既定がどちらなのかは書かれていません。
触らないものも明記されています。商品の価格とストアの設定は変えません。Autopilotの外で作った既存の手動キャンペーン、単発のメール、自分で管理しているチャネル設定にも手を入れないとされています。Metaについては、Autopilotが管理するキャンペーンとカタログは自分で管理しているものと分かれており、置き換えも統合もしないと書かれています。
SEOの修正案は、ページタイトルと商品説明の推奨です。適用の前にSidekickで確認します。Changelogには、Sidekickに直接SEOの修正を頼めるとも書かれています。
提供地域の記載はありません。地域の条件が出てくるのはチャネル単位で、Microsoft Advertisingが「Microsoft Advertisingが展開している地域のストア」、Snapchatが対応するストア通貨と事業所の住所などです。日本で使えるかどうかは、これらのページからは判断できません。
編集部の見方
「You decide what goes live.」。ヘルプのこの一文が、Autopilotの性格を決めています。承認を必要とする設定なら、提案は「Pending actions」で止まり、承認か却下を選ぶまで動かない。ただ、その既定値が書かれていません。承認が要る状態で始まるのか、要らない状態で始まるのか。どちらも書いていないので、設定を開くまでは分かりません。
気になったのは予算です。月の予算は上限ではなく「支出の目標」で、アトリビューションの遅れによって超えることがある、とShopify自身が書いています。超過がどのくらいまでなのかは書かれていません。広告費はMeta、Microsoft、Snapchatから直接請求されるので、3チャネルすべてをつなげば、超えた分を見る場所も3つに分かれます。
SEOの修正案は性格が少し違います。ページタイトルと商品説明は、検索結果に出る文言そのもの。承認する人がストアの言葉遣いを決めている人と同じかどうか、Sidekickを開く前に決めておくほうが早いです。
月の予算は上限ではない。Growthタブを開く前に、これだけ頭に入れておいてください。
出典
- More channels and features now available in Campaign Autopilot Shopify Changelog・2026年10月28日
- Automating your marketing with Autopilot Shopify ヘルプセンター(公開日・更新日の記載なし)
- Requirements and considerations for using Autopilot Shopify ヘルプセンター(公開日・更新日の記載なし)
