Shopifyは2026年10月24日、EU向けの小口配送で必要になる3つの商品識別子を、登録済みの商品データからラベルと通関書類に載せる対応を変更履歴に載せました。EUは11月1日から、EU域外からEU内の顧客に送る荷物について、1個150ユーロ以下の商品それぞれに3つの識別子を求めます。識別子が足りない商品は、Shopifyの管理画面からEU向けのラベルを買えなくなります。
発表の内容
いつから、何が要るのか
- 11月1日から。対象は、EU域外からEU内の顧客に送る荷物に入っている、1個150ユーロ以下の商品です(ヘルプは「150ユーロ以下」、変更履歴は「150ユーロ未満」と表記しています)
- 識別子が足りない荷物は通関で止められるか拒否され、返送の費用を請求されることがあるとしています
- 根拠になるEUの法令の名前と番号は、変更履歴にもヘルプにも出てきません。示されているのは通関の申告コードY081だけです
3つの識別子
- M-PID(販売者の商品識別子)|商品バリエーションのIDが使われる|作業は不要
- S-PID(標準化された商品識別子)|GTIN・EAN・UPC・ISBNのいずれかのバーコード|バリエーションのバーコード欄に種類をそろえて登録する
- NS-PID(メーカーの非標準の商品識別子)|型番・部品番号・品番など|種類「NS-PID」のバーコードとして登録
S-PIDは、8・12・13・14桁の有効なGTINであれば「カスタム」種別のバーコードでも受け付けます。NS-PIDが無いときは、標準化された識別子、他のバーコード、SKU、バリエーションIDの順に代用されます。NS-PIDについては、GTINかSKUが入っていればこの要件は満たせるとしています。S-PIDのほうはSKUでは代用できません。
ヘルプが示す条件は送り先と送り元だけで、ストアの所在国による対象の限定は書かれていません。日本のストアが対象かどうかの明記はありません。
管理画面で起きること
- 標準化された識別子が無く、「標準化された識別子なし」の申告も出していない商品があると、EU向け注文のラベルを購入できません。ラベル画面の「通関申告を編集」から入力でき、商品に紐づく品目なら入れた内容は商品側にも保存されます
- 「標準化された識別子なし」は、商品またはバリエーションの配送欄の「その他の詳細(More details)」にある「EU通関申告(EU customs declaration)」から切り替えます。通関ではこの申告をY081と呼びます。オンにしている間は、バーコードが登録されていても標準化された識別子は通関に送られません
- 免除はHSコードから自動で判定され、自分で免除扱いにはできません。対象はHSコード第01類から第15類の未加工の農産物・生鮮品、一部の手工芸品、骨董品・収集品・美術品・切手・硬貨です
- まとめて直すときはCSVの取り込みか一括編集を使います。変更履歴は、バーコードと申告を一括編集でまとめて追加できるとしています
- Shopify以外でラベルを買っている場合は、運送会社・通関業者・物流パートナーに渡し方を確認するよう案内しています
編集部の見方
商品のバーコード欄が、11月1日から通関の書類になります。そこに入っている値をShopifyがEU向けの通関データに回す、という形です。期限までの残りは1週間。
埋めるのはGTINかEAN、UPC、ISBNのどれか。すでにバーコード欄に入れているストアなら、手前の条件は満たしています。NS-PIDのほうは、型番が無くてもSKUで代用されると書かれているので、そこまで気を張る話ではなさそうです。
引っかかったのは「標準化された識別子なし」の切り替えです。ヘルプには、これをオンにしている間はバーコードが登録されていても標準化された識別子は通関に送られない、と書いてあります。ラベルが買えないからとりあえず全部オンにする、が一番やってはいけない操作だと読めます。
日本のストアが対象かどうかは、どちらのページにも書かれていません。ただ条件は送り先と送り元だけなので、日本からEUへ直送しているなら当てはまると読めます。まずはEU向けに実際に売れている商品から見るのが早いと思います。全商品のバーコードを埋めるのは、11月1日までには終わりません。
出典
- New EU Product identifiers supported on Shopify Shipping & Managed Markets labels Shopify Changelog・2026年10月24日
- Adding product identifiers for shipments to the European Union Shopify ヘルプセンター(更新日の記載なし)
